不眠症とは字の通りに眠れないと言う意味ですが、ただ単に眠れないだけでなく様々な症状がみられます。
身体は疲れていて寝たいのになかなか眠れないのは問題です。
寝つきが悪かったり、途中で何度も起きてしまったり、朝早く起きてしまったり、眠りが浅く寝た気がしない感じなどの症状が続き、日中眠気がきたり、注意力の散漫や疲れからくる体調不良を起こしたりします。
不眠症の症状
このような不眠の症状に悩まされている日本人は5人に1人いるとされています。
20代から30代からが多く、さらに加齢と共に増加傾向にあります。
不眠症のタイプには入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害の4つに分けられます。
入眠困難
布団に入ってからもなかなか眠れずに目をつぶっても30分から1時間経っても眠りにつけない。
中途覚醒
眠りについても、途中で何回も起きてしまい、しっかり眠れない。
早朝覚醒
起きたい時間前、または2時間以上も前に起きてしまう。
熟眠障害
眠りが浅く、睡眠時間の割に熟睡した感じがなく、スッキリしない。
これらの症状が複数重なる事もあり、不眠に悩まされる事もあります。
この症状が出て、週に3回以上、または3ヶ月以上続いており、日中の活動に支障が出ている場合は注意が必要です。
不眠症以外の睡眠障害
不眠症は睡眠に何かしら問題の出る睡眠障害と呼ばれるもので病気なのです。
睡眠障害は不眠症の他にも過眠症、睡眠時随伴症、概日リズム睡眠障害があります。
過眠症
日中の仕事中や家事、育児、何かの作業中に眠気が襲ってきて集中できなくなります。
睡眠時随伴症
寝ている間に異常な行動をする。
概日リズム睡眠障害
睡眠と覚醒のリズムに異常が生じる状態
当てはまるものはありましたか?
不眠症のサインは起きている間に何らかに支障をきたす事と苦痛を感じるということが目安になり、本人の主観が大きく関わります。
3時間から4時間しか寝ねくても本人が何も苦痛を感じないで平気というのであれば不眠症とはならないのです。
不眠症の辛さ
眠いのになかなか眠れないのはとても辛いものですよね。
私自身も経験があり、とても辛く、悩みました。
睡眠に良いものを調べたり、寝る前に眠れるCDを聞いたり、お酒を飲んでみたり、運動をしてみたり、眠れるサプリを飲んだりとあらゆる方法を試したりもしましたが、眠ろうと意識すればするほど眠れなくなるんですよね。
日中の倦怠感や意欲も何に対してもなくなり、食欲すらなくなってしまいます。
とにかく欲がなくなってしまうのです。
またひどくなると、抑うつ、頭痛、めまいなども日常的になっていきます。
不眠症度チェック
不眠の原因はストレスや心や身体の病気、薬の副作用など様々で、その原因に適した対処をしなくてはなりません。
- 布団に入ってもなかなか寝付けない
- 夜中に何度も目が覚める
- 予定時刻よりも早く目が覚めてしまう
- 起きた時に身体のだるさが残っており、疲れが取れない
- 日中の仕事や食事中、作業中に眠気が襲ってきてしまう
- 休みの日に寝溜めしてしまう
- 気がつくと夕方まで熟睡してしまう
- 日中の仕事中や作業中に居眠りしてしまう
- 就寝時間と起床時間が一定でなく、バラバラ
- 就寝後に金縛りのように身体が動かなくなる
チェックの項目数が
1〜3個:今の所問題はありません
4〜5個:要注意で将来不眠症になる可能性がある予備軍です。改善できるものがあれば早急に改善しましょう。
6個以上:不眠症の疑いがあります。
改善できるものは改善し、少しでも日中に支障をきたしているのであれば病院で診察しましょう。
隠れ不眠も増えているので自分が不眠症や不眠症の予備軍であるということを自覚することが改善への第一歩となります。
不安や不満があるのに放置していると悪化してしまいますので、これくらいなら大丈夫と自己判断せずに一度病院で診てもらいましょう。
睡眠ダイアリーを付けてみよう
不眠の状態をよく知るために睡眠ダイアリーをつけるのもオススメです。
睡眠ダイアリーは自分がどれくらい眠れているのか、どんな時に眠れないか、何をしたら眠れるのかを詳しく知れることができます。
朝起きたら大体の寝た時間と起きた時間、夜中に目が覚めた回数などを記録するだけで簡単です。
これをすることで睡眠の問題点や睡眠を妨げているくせを知ることができます。
睡眠ダイアリーをつけていくと、自分の睡眠を見直し、実はよく眠れていたということが発見できて安心感から熟睡できるようになったという方もいます。
睡眠に自信が持てるようになり、時間と共に症状が軽くなったり、改善したりもできるようになります。
先ずは漠然と不眠症だと決めつけるのではなくセルフチェックと睡眠ダイアリーをつけてみることをオススメします。
睡眠は生きていく上で必要不可欠になりますので質の良い睡眠をとれるようになることが大事です。
すぐに眠れることがいかに素晴らしいことなのかと思いますよね。
色々調べるのも良いですが、携帯やパソコンは目が冴えてしまうのでほどほどにしましょうね。